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東京にある女性のためのDV相談や支援相談。ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)・被害を受けた女性と子どもの支援活動をしています。

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用語について

NPO法人 女性ネットSaya-Sayaでは、差別・偏見をなくすために用語について以下のように考えて使用しています。

(1) 被害者、当事者、被害当事者、クライアント・・・

DV被害を受けた女性を表す言葉には「被害者」、「当事者」、「被害当事者」、「クライアント」など様々なに存在します。「被害者」という言葉は、被害と加害の関係性を明確にし、法的な責任の所在を明らかにすることができます。しかし一方で、「被害者」という言葉は、社会が「永遠に被害から抜けられない人」としてのスティグマ(烙印)を与える危険性があります。
サバイバーという言葉は、「生還した人、暴力から生き抜いた人」という意味ですが、暴力そのものを軽くみなしてしまう危険性があります。また同時に、サバイブできなかった人を、社会が責めてしまうこともあります。私たちは「DV被害当事者」、「暴力被害当事者」、「DV被害女性」という用語を使用します。

(2) 強姦・近親姦→「強かん・近親かん」

強かんや近親かんの「姦」を「かん」とします。「女」を使った漢字で、これらの犯罪行為を表しているのは甚だしく不適当だと考えるためです。

(3) 障害者→「障がい者」

障害を持たざるを得ない人に対して「障害者」という言葉を使用すると、その人の存在が、「障害」であるという偏見を社会にもたらします。「障害者」という言葉は、社会の側がラベリングした言葉です。例えば、車椅子の人に、社会が「階段」ではなく「スロープ」を用意できれば、それは移動するときの障害とはなりません。それを用意できない社会が「障害」を持っているのだといえます。また、「害」という漢字のイメージも当事者を尊重するものではなく、偏見を助長してしまうので、「がい」とします。

(4) 子供→「子ども」

子供の「供」は蔑視につながる可能性があるので「子ども」とします。
私たちは、人々が、対等に尊重された関係を作るために、新しい文化や、言葉を創造していく必要があると心から感じています。歴史を引きずっている現時点での文化では、適切な言葉として表わすことができないのが現状だと思います。

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